医療法人須佐病院

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整形外科Medical Servive 1

再生医療

PRP治療 ASC治療 BMC治療

再生医療とは

再生医療は、自己の組織や細胞を活用して、患者様の治療や回復を促進する画期的な治療法です。
手術を避けたい方に向けた治療法もあり、外科的な手術や薬物療法と比較して安全性が高く、長期的で効果的な治療が期待されます。
人工関節を望まない患者様、社会的な状況により入院やリハビリの時間が十分に取れない患者様にとって一度検討いただく価値のある治療と考えます。
再生医療は、再生医療等の安全性の確保等に関する法律のもと行われるものであり、厚生労働省が認めた特定認定再生医療等委員会で治療の妥当性・安全性などが厳しく審査されます。
再生医療を行う細胞の提供計画書が厚生労働省に受理され初めて治療を行うことができます。
当院は令和7年4月に受理され、提供計画番号を取得しています。
幹細胞の骨髄内投与は和歌山で初めて認可されました。
全国でもこの治療ができるのは少数です。
この治療で変形性膝関節症は10年以上人工関節置換術を受けなくて済むかもしれません。
また、細胞を培養する施設も厚生労働省の認可を受けた細胞培養加工施設(CPC)に依頼しています。

<Nクリニック 中里伸也先生より提供>

当院で提供する再生医療

当院では変形性関節症に対して再生医療を提供しています。
提供できる再生医療は以下の種類となっています。
• 自家多血小板血漿を用いた変形性関節症の治療(PRP治療)
• 脂肪由来幹細胞(ASC治療)
• 自家濃縮骨髄液骨髄内注入治療(BMC治療)
※治療法ごとの詳細は、それぞれをクリックしてください。

他の治療法との比較

運動療法(リハビリ)
適切な指導のもとで実施されれば、安全で、一定の有効性がある方法です。
すぐに結果がでる治療ではなく、継続的な通院が必要です。
変形が重度の場合は効果が出ない場合があります。膝の場合は減量も効果的な場合があります。
装具の使用
膝の場合、疼痛緩和、安定性の改善、転倒の回避が期待できますが、根本的な治療ではありません。
また、変形の場所や程度によって効果が期待できない場合があります。
投薬(痛み止め)療法
アセトアミノフェン、NSAIDSなどを使用します。
軽症の方が対象で、長期間使用することは推奨されません。
ステロイド注射
投薬の効果が弱く痛みや炎症が強い場合に使用されます。
副作用がでることがあります。
また、長期間にわたって使用することはできません。
ヒアルロン酸注射
変形性関節症でよく使用されます。
効果がでるまでに時間がかかり、またその作用も強くないことが多いですが、比較的副作用が少ない治療です。
稀にアレルギーが出る可能性があります。
PRP治療
関節内投与で損傷した患部の疼痛緩和効果、軟骨の保護効果などが期待できます。
効果に個人差があり、数ヶ月で効果が弱まることが多いです。
幹細胞治療
関節内に投与することで、損傷患部の疼痛緩和、炎症の抑制、損傷組織の再生を助ける効果が期待されます。
細胞が生き続ける限り効果が発揮されると考えられます。
幹細胞にはまだ未解明な能力があるため、全ての効果やリスクが明らかになっているわけではありません。
また、PRPと同様に個人差があるため、全ての患者さんで等しく効果があるわけではないことをご理解ください。
自家濃縮骨髄液骨内注射
骨内の炎症を抑え、骨の痛みの抑制や壊死した部分に新しい骨を再生させる作用が期待できます。
全ての患者さんで等しく効果があるわけではありませんが、骨髄液の採取量や方法を調整することで治療の確実性を高める努力を行っています。

それぞれの比較表

PRP関節内注射
関節内の疼痛緩和効果、軟骨の保護効果などが期待できます。
個人差があるため、全ての患者さんで等しく効果があるわけではありませんが、PRPの投与量増加させることで治療の確実性を高める努力を行っています。
脂肪由来幹細胞関節内注射(ASC治療)
関節内の疼痛緩和、炎症の抑制、損傷組織の再生を助ける効果が期待されます。
幹細胞にはまだ未解明な能力があるため、全ての効果やリスクが明らかになっているわけではありません。
個人差があるため、全ての患者さんで等しく効果があるわけではありません。
膝周囲骨切り術
すねの骨の一部を切ってO脚を矯正することで、膝の内側にかかっている体重のバランスを膝全体に分散させる方法です。自分の膝関節を温存することができ、治療後は日常生活動作やスポーツも可能になりますが、骨を切った箇所が接合するまでには時間がかかります。
人工膝関節全置換術
人工関節置換術は痛みの原因となっている関節を切除して、人工物に置き換えます。
膝関節をすべて人工のものに置き換える全置換術、傷んだ部分だけを人工のものにする部分置換術があります。
骨切り術に比べリハビリテーションの期間が短く、より一般的な手術ですが、膝に負担のかかるスポーツは避ける必要があります。
PRP骨髄内注入治療
骨内の炎症を抑え、骨の痛みの抑制や病気の進行を抑止する作用が期待できます。
個人差があるため、全ての患者さんで等しく効果があるわけではありませんが、PRPの投与量増加させることで治療の確実性を高める努力を行っています。
BMC骨髄内注入治療
骨内の炎症を抑え、骨の痛みの抑制や壊死した部分に新しい骨を再生させる作用が期待できます。
全ての患者さんで等しく効果があるわけではありませんが、骨髄液の採取量や方法を調整することで治療の確実性を高める努力を行っています。

治療にかかる費用

診察料(診察のみの場合) 3300円
血液検査(初診料込) 14300円
PRP関節内注射(1部位、1回) 250000円
PRP骨内注射(1部位、1回) 650000円
PRP関節内および骨内注射(1部位、1回) 700000円
関節内幹細胞投与(1部位、1回) 1650000円
骨髄内幹細胞投与(1部位、1回) 1650000円
関節内幹細胞投与+骨髄内幹細胞投与(1部位、1回) 2200000円
1x10^8細胞(1回分)を2分割し、関節内幹細胞投与+骨髄内幹細胞投与した場合(1部位、1回) 1650000円
細胞保管料(1年毎更新) 110000円
BMC骨髄内注入治療(1部位、1回) 1650000円

※本治療は自由診療になります。社会保険や国民健康保険など公的医療保険の適用を受けることができません。

お問合せ

再生医療の治療を希望される方、検討される方は当院受付までお問い合わせください。
【お問い合わせ窓口】
受付窓口:須佐病院 医事課
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