各診療科・部門Medical Servive 2
リハビリテーション科
理念
「お家へ帰ろう」をモットーにお家で安全に生活できるように支援します。
基本方針
◦医師、看護師、社会福祉士等とのチームアプローチを含め、地域と連携をとりながら早期在宅復帰、社会参加へのサポートをします。
◦発症もしくは受傷直後よりチームでの安全に配慮した急性期リハビリテーションを提供します。
◦早期より日常生活に必要な機能を獲得するため個別の計画に基づいたリハビリテーションを提供します。
理学療法(Physicial Therapy PT)
理学療法では、主に機能障害やそれによって引き起こされる能力低下をきたした患者様に対し、基本動作能力(起き上がる、座る、立つ、歩くなど)の向上を図ります。
医師の診察、処方に基づき理学療法を実施しています。
当院での主な対象疾患
◦人工関節(膝、股関節)術後
◦下肢骨折(大腿骨頸部骨折、下肢骨骨折等)
◦上肢骨折(上腕骨、前腕骨骨折等)
◦脊椎(腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア等)
◦肩腱板損傷及び術後
◦肩関節周囲炎、変形性膝関節症、筋膜性腰痛等
◦スポーツ障害
Case① 膝人工関節置換術後のリハビリ
術後2~3日からCPMと呼ばれる膝を自動で屈曲伸展させる器械による膝の屈曲伸展とリハビリスタッフによる他動で屈曲伸展立位歩行開始。
術後4~8週で退院となります。
Case② 大腿骨頸部骨折
骨折の状態により人工骨頭置換術かネイル等の固定術に分かれます。
いずれも基本的には術後、翌日から立位歩行開始。
6~8週で退院となります。
Case③ 足関節捻挫
外来リハビリにて、足関節捻挫等による日常生活やスポーツでの疼痛軽減を図るためテーピング指導も行います。
下記の動画では、足関節捻挫の中でも発症頻度が多い「足関節内反捻挫」に対するセルフテーピングの方法を紹介しています。
※疼痛の程度等により各個人でテーピング方法や使用するテープに違いもあるため、主治医・リハビリスタッフの指導のもと参考にしてください。
作業療法(Occupational Therapy OT)
作業療法とは病気やケガにより精神あるいは身体に障害を持った方々に対して、障害が残っても、できる限り主体的な生活の実現ができるように援助します。
生活の基盤となる食事・更衣・入浴等の日常生活活動を獲得するために色々な作業活動を用いて練習します。
当院では主にハンドセラピィと高齢者の整形外科疾患のリハビリに力を入れています。
ハンドセラピィでは、術後早期から「使いやすい手」を目指し、患者さん個々に合わせた質の高い治療とリハビリを提供しています。
また高齢者の疾患では、4大骨折である大腿骨頸部骨折、腰椎圧迫骨折、上腕骨近位端骨折、橈骨遠位端骨折の方を中心に、退院後の生活の場を想定した上でのリハビリを実施しています。